ロスカットを制する者は、FXを制す。
FXで勝つために最も重要なことは?と聞かれれば、躊躇(ちゅうちょ)なく「ロスカット」と答える投資家は少なくありません。
例えば、レートが「1USドル=115円」の時に、10万ドル買いのポジションを持つとします。
ドルを買うということは、この先「円安ドル高」になると予測した訳です。
(仮説:その1)
その後、予測どおりに「1USドル=120円」のレート、つまり「ドル高円安」に相場が振れたとします。
この場合、ドルを売って円を買い戻せば、1ドルにつき5円の利益が発生しますから
(120円−115円=)5円×10万ドル=50万円
50万円の為替差益を手にすることが出来ます。
これは大成功でした。
(仮説:その2)
予測とは逆に「1USドル=110円」のレート、つまり「ドル安円高」に相場が振れた場合には、1ドルにつき5円の損失が出てしまいますから
(110円−115円=)−5円×10万ドル=−50万円
50万円の為替差損となってしまいます。
(仮説:その1)の場合は「50万円も利益が出た」という喜びから、ためらいも少なく決済の売り注文を出せるでしょう。しかし、(仮説:その2)のケースではどうでしょう?
大半の方が「今、決済の売り注文を出してしまったら50万円も損失が出てしまう」「これ以上は下がらないだろう」という心理に陥り、なかなか今のポジションを手放せなくなってしまうでしょう。
これは、バブル崩壊時に日本人の大半が陥った心理状態で、最も危険な傾向です。
そうなる前、例えば「1USドル=114円」まで「円高」が進んだ時点で、ロスカットのための逆指値注文を出しておきましょう。
言い方を変えれば損失を確定させる注文とも取れますから、余り気が進まないかもしれません。
又、中には「レートが戻るまで放っておこう」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、その考えは「ギャンブルの借金をギャンブルで返そう」とする、この世で一番愚かな行動に似ています。更に危険度が増し、不良債権を先送りしているようなものなのです。
先ほどもお伝えしたように、相場は100%予想通りに動くことはありえません。
すなわち、負けるときは損失を最小限に抑える事も、最終的にFXで勝利するための鉄則と考え、ロスカットの徹底をお忘れなく。
9勝1敗でもボロ負け、1勝9敗でもボロ勝ち・・・そんなことが起こるのがFXなのです。



